目の病気について

症状から病気を知る

【白内障】
白内障ってどんな病気?
ピントを合わせるためのレンズの役割を持つ水晶体が濁り、視界がかすんだり光のまぶしさが増すなどの症状が出る病気のことです。発症の原因としては加齢が最も多く、早い人では40歳位から発症することもあります。水晶体の濁りは少しずつゆっくり進んでいきますが、一度濁った水晶体は元通り透明にはなりません。紫外線も原因の一つになりますから、要注意です。
どんな症状が出たら診察を受けるべき?
視界がかすんだり、光をいつも以上に眩しく感じはじめたら診察の合図。すぐに診察を受けるようにしましょう。また、上記のような症状がなくても40歳をすぎたら診察を受けてください。早めの診察で合併症などの多くのリスクを回避することができます。
どんな治療をするの?
軽度の場合は点眼薬により、進行を遅らせて予防します。
視力の低下が激しい場合、進行した白内障が認められたら、有効な治療法は手術のみで、濁った水晶体を吸い出して人工のレンズを挿入します。今おこなわれている最も一般的な手術の方法は、水晶体超音波乳化吸引術および眼内レンズ挿入術といい、通常局所麻酔下で行います。特殊な超音波の器械で水晶体を細かく砕いて吸いとり、そこに眼内レンズという小さな透明のレンズを埋め込みます。症状にもよりますが手術に要する時間は5~20分程度となっています。最近では日帰りで手術を行う施設が増えています。
眼内レンズって?
大きさは直径6ミリくらいの小さなレンズで、両端にある3ミリ程度の固定具により支えます。眼内レンズはコンタクトレンズのように古くなって交換したりすることは通常ありません。また異物感を感じることもなく、眼科医でないとレンズが入っていることは外からは全く分かりません。
術後は?
良く見えるようになったのに、しばらくしてからまたかすんでくることがあります。この原因のひとつは後発白内障というもので、眼内レンズが埋め込んである袋が時間経過により濁ってしまうことをいいます。発症時期はまちまちで、早い人は半年くらい、遅い人は5年程たっても発症しません。レーザー光線により治療します。
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